夏至

夏至は一年で最も日が長い1日。お昼の12時には太陽が一番高い位置にある日でもあります。世界に目を向けると北欧では夜になっても暗くならいない「白夜」となりお祭りが開催されています。南北に長い日本では、北海道が一番早く太陽が昇り、沖縄が一番遅く、昼の長さは約2時間の差があります。一方で夏至の頃はほとんどの地域で「梅雨」。夏に至ると書くように、これから本格的に暑い夏が始まります。

この季節に注意が必要なこと「熱中症」。真夏のイメージがあると思われますが、実は梅雨も注意が必要です。梅雨は湿度が高くムシムシとした日が続く一方で、身体が暑さに慣れていない時期でもあります。今年は「マスク」の着用もあり、特に注意が必要ですね。水分補給をしっかりすることは重要ですが、お茶やコーヒーといった飲み物によるカフェインの摂りすぎに気をつけましょう。カフェインの摂りすぎで夜眠れずに睡眠不足になると身体が疲れやすく免疫力も低下してしまいます。ノンカフェインの代表的な飲み物は麦茶。鍋でゆっくりと煮だす麦茶は香りもよくおすすめです。

 

「夏みかん」

みかんをはじめ柑橘類の旬は冬の代表的な果実。しかし夏みかんは5月末ぐらいから7月にかけて出回る夏至の頃に旬を迎える柑橘です。酸味は身体を冷やすという味覚でもあります。ジメジメとしたこの季節には、適度な酸味がある夏みかんは嬉しい味でもありますね。ビタミンCもたっぷりと含まれていますから、お肌の健康にも免疫力アップにもおすすめ。そのままデザートとしても美味しい果物ですが、夏みかんの果汁を寒天で固めたゼリーも涼やかな一品となります。ゼラチンではなく寒天を使用することで、不足しがちな食物繊維も一緒に摂取することができ、健康的なデザートになります。

甘酸っぱくてさわやかな夏みかん

「ビーツ」

真っ赤な色をしたビーツ。「食べる輸血」といわれるほどスーパーフードとして注目されている野菜でロシア料理の「ボルシチ」に使われることで知られています。最近ではスープやサラダなどで提供されるようになりました。この真っ赤な色は「ベタシアニン」といわれる抗酸化物質。活性酸素を消去する力があるとされています。またカリウムも多く含まれているところからむくみの予防や血圧が高い方へおすすめ。鉄分も多いので貧血気味の方にも是非食べていただきたい野菜です。せっかくの赤い色素は皮をむいて茹でてしまうと色が茹で汁に出てしまいます。皮ごとゆでる、または皮付きのまま焼いて火を入れることがポイントです。熱中症対策としてスムージーにしたり冷たいスープもおすすめです。真っ赤なビーツの他に黄色やうずまき色のビーツもありますから、色を楽しむことができる野菜でもあります。

ビーツを使ったe-gohanレシピはこちらから
【e-gohanおすすめレシピ】ビーツとトマトの真っ赤なスープ。詳しいレシピは⇒こちらから

 

「オクラ」

切り口が星型のオクラ。ねばねばとした食物繊維が機能性成分です。水溶性の食物繊維のため、余分な糖や脂質の吸収を防ぐ働きがあります。食べすぎを防ぐ効果も期待できそうですね。オクラは昔から夏バテしそうなときにパワーアップの食材として注目されてきました。ネバネバとした成分だけではなく、エネルギー代謝に必要なビタミンB群も含まれていることから疲労回復におすすめといえます。またビタミンCやカロテンといったビタミンも多く、免疫力アップも効果が期待できます。オクラを使用したスムージーもおすすめです。

たくさんオクラが手に入ったときは冷凍保存に。そのまま冷凍用の袋に入れて保存をしても良いのですが、刻んでおくと使うときに自然解凍しやすく便利です。

オクラの花を見たことがありますか。きゅうりやトマトやなすといった小さな花とは違いクリーム色の大きな花を咲かせる野菜です。実はこの黄色い花も食べることができます。野菜の中で一番美味しい花といもいわれていますので家庭菜園でオクラを作られる方は一度味わってみてはいかがでしょうか。

オクラを使ったe-gohanレシピはこちらから
【e-gohanおすすめレシピ】鶏のささみとオクラの梅だれあえ。梅だれは作っておくといろいろに使えて便利です。詳しいレシピは⇒こちらから

 

「みょうが」

みょうがは和のハーブの代表野菜の一つで、英語名は「Japanese ginger」。独特の香りと味が料理のアクセントになります。みょうがは薬味として使用されることが多い野菜です。冷奴やそうめんなど冷たい食べ物は身体を冷やしてしまいがち。みょうがは身体をあたためる作用があることから、組み合わせていただくことは理にかなっています。独特の香りはαピネンといわれる成分で、血行を促す働きや、食欲増進の効果があります。免疫力をアップするためにも血行が良いことは重要ですね。この香りは揮発性の成分のため、食べる直前に切ることがおすすめです。また繊維に沿って縦に切ると、シャキシャキ感が、繊維と反対に輪切りにすると柔らかい食感になります。甘酢につけてピクルスにするとみょうがの赤色が綺麗に発色し、美味しく長期保存ができます。

夏の薬味の代表格、みょうが
【e-gohanおすすめレシピ】きゅうりとみょうがの甘酢漬け。甘酢はバルサモ・ビアンコに薄口醬油を少しだけ加えて。詳しいレシピは⇒こちらから

 

「たこ」

7月1日は半夏生といわれ、この時期までに田植えを終えるという慣わしがありした。そして関西地方では四方八方しっかり根を張るという意味から「たこ」を食べる習慣が残っています。たこの栄養は高タンパク低脂肪といったヘルシーな食材。タウリンとよばれるアミノ酸が多く含まれて、夏バテや疲労回復にはおすすめです。味覚や精神的な安定に欠かせない亜鉛も多く含まれています。ヘルシーで健康的な食材で、そのまま茹でて酢の物やあえもの、炒め物と幅広く使用できる一方で歯の健康によって食べやすさが左右されてしまいます。細かく刻んだり、ペーストにすることで、食べやすくひき肉と同じような使い方もできます。ハンバーグやパスタソースなどにもおすすめです。

タコを使ったe-gohanレシピはこちらから
【e-gohanおすすめレシピ】旬のトマトとタコをたっぷりの玉ねぎドレッシングで和えるだけ。詳しいレシピは⇒こちらから

 

「かんぱち」

かんぱちは適度に脂がのって美味しくお刺身で頂くことが多い魚でしょうか。この脂は必須脂肪酸であるオメガ3のEPAやDHAが多く含まれています。オメガ3は酸化もしやすいため、鮮度が重要。お刺身やお寿司で頂くことはおすすな食べ方です。また抗酸化成分として重要なセレンも多く含まれていますのでアンチエイジングにはおすすめ。旬の野菜やナッツと混ぜあわせて、シーフードサラダとしてもいかがでしょうか。

カンパチ

 

「はも」

夏の京都の食材として代表的な「はも」。産卵前のこの時期は脂ものって美味しい旬でもあります。高タンパクでもありますが、小骨が多く、骨切りが必要な食材です。しかし全て食べられるのでカルシウムを多く摂る事ができます。ビタミンDが多いのも特徴。ビタミンDはカルシウムと一緒に組み合わせることで骨の健康、たんぱく質と一緒に組み合わせることで筋肉の健康を保つ効果が期待できます。練り梅や梅醤油と一緒に食べ合わせることで、暑い夏にさっぱりとしたと味わいを楽しむと同時に食欲増進にもつながります。

ハモ

(文:デザイナーフーズ株式会社)

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