処暑

処暑は夏の暑さが終わりを告げ、朝夕の風は心地良さを感じる頃です。一方で、夕立や台風など、天気の不安定さも見受けられ、夏の疲れも出てくる頃です。疲れが取れないときは焼き肉やうなぎ、天ぷらが夏バテ防止三大食べ物とも言われています。冷房が効いた部屋に長時間いると内臓が冷えてしまいます。また冷たい飲み物を飲みすぎても胃酸が薄まり胃腸の動きが悪くなります。消化能力が衰え、食べたものがエネルギーに変わらず、だるさが残ります。疲れが残れば免疫力も低下してしまいます。野菜や果物には酵素が含まれています。新鮮な野菜や果物をスムージーにして摂取すると、消化を助け、身体がすっきりとした感じがするでしょう。

 

「しょうが」

しょうがは健康イメージがありスパイシーな味が特徴。古くから薬として使用され、今では薬味として様々な料理に使用されています。代表的な成分は、辛味成分である「ジンゲロール」、発汗を促し不要なものを外にだす「ショウガオール」、血流を促す「ジンゲロン」、香りの成分である「シネオール」は食用増進の効果があるといわれています。食物繊維も豊富に含まれて、ビタミンB群やカルシウム、カリウム、マグネシウムなど、食事で不足しがちなビタミンやミネラルを含んでいる野菜でもあります。生姜を食べるとカラダがポカポカしますね。実は乾燥をさせたほうがその効果が高まるといわれています。作り方は簡単。皮ごと生姜を1~2ミリほどの厚さに切って、天日干しします。完全に乾燥すれば出来上がりです。乾燥した生姜を細かくバーミックスにかけて紅茶や汁物に加えて混ぜると、カラダがポカポカしてきます。お試しください。

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「いちじく」

ぽってりとしたいちじくは漢字で書くと「無花果」。実の中にあるプチプチとしたところが花です。不老不死の果物といわれるいちじくは薬として食されていました。いちじくはとても栄養価の高いフルーツ。ペクチンといわれる食物繊維が豊富に含まれており、糖と一緒に煮込むとジャムになります。腸内環境を整えるにはおすすめのフルーツですね。またカルシウムや鉄分が多いため、女性の方には特におすすめです。また切ると出てくる白い液はフィシンとよばれるタンパク質を分解する酵素。肉料理と一緒に食べると消化を助ける働きがあります。夏の疲れで胃腸が弱っている方にはデザートとしてもおすすめです。一度にたくさん手に入ったときはコンポートがおすすめです。日持ちがよくなり、ヨーグルトと一緒にまた肉料理のソースにもなります。

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「ぶどう」

夏の疲れに甘いぶどうを口に含むとなんだか元気がでてきますね。カラダにだるさを感じるのは、エネルギー不足の場合が多く、糖分補給にはおすすめの果物でもあります。ブドウ糖はからだのエネルギー源。まさにぶどうに多く含まれているから…というのも納得ですね。最近は色々な種類のぶどうが店頭に並ぶようになりました。ビタミンCをはじめカリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれますが、代表的な機能性成分としてはポリフェノールがあげられます。ワインを適量飲むことが健康に関与しているという話を聞いたことがありませんか。ワインの皮の部分に多く含まれ、強い抗酸化作用があります。巨峰のような黒っぽい皮にはアントシアニンといわれるポリフェノールが含まれており、目の健康におすすめ。また赤色のブドウには、レスベラトロールというポリフェノールも含まれています。これらの成分は皮ごとたべることがおすすめです。そのまま食べることが苦手な方は、ミキサーにかけてジュースやスムージーで、また冷凍すると皮が気にならなくなります。

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「かぼす」

大分県の臼杵地方では、民家の庭先には薬として植えられていたかぼす。みかんくらいのサイズになり、すだちとの違いは大きさでも分ります。かぼすはマイルドな香りが特徴。疲れたからだを回復させるクエン酸もたっぷりと含まれており、ビタミンCはレモンの2倍量含まれています。ビタミンCはミネラルの吸収を助ける働きや日焼けした肌にも、そして免疫力を高めるためにも重要なビタミン。ただし体内にとどまる時間は短いため、たえず補給することが重要。かぼすはマイルな味なので、ポン酢をはじめデザートまで幅広く利用することができます。水を飲むときに少し搾ったり、薄くスライスしてお好みのドリンクや焼酎などのアルコールに浮かべても涼しげです。

かぼす

 

「さんま」

秋を告げる代表的な魚といえば「秋刀魚」でしょうか。DHAやEPAといったオメガ3の脂肪酸を多く含んでおり、動脈硬化の予防や脳の健康におすすめです。

カルシウムとその吸収を助けるビタミンDも一緒に含まれており、鉄分も豊富。まさに健康的な秋の食卓には食していただきたい食材の一つです。

さんまとえば、焼いて大根おろしと一緒に…という組み合わせがおおいのではないでしょうか。大根にはビタミンCも多く含まれるので、さんまの鉄分をはじめミネラルの吸収を助けたり、大根がもっている酵素が秋刀魚の消化を促す働きがあります。

秋は新米の美味しい季節でもありますから、さんまご飯は如何でしょうか。さんまは内臓を取り除き、塩をふってフライパンで表面を焼きます。研いだ米に入れて炊飯器で炊くだけ。生姜を一緒に炊き込むと香りの良いさんまご飯となります。秋の味覚を楽しんでください。

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(文:デザイナーフーザウ株式会社)

 

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