大暑

大暑は字のごとく、一年で一番暑い季節となります。土用の丑にうなぎを食べたり、暑中お見舞いをおくり相手を気遣う風習は今でも残っています。夏祭りや花火の開催もこの頃に見受けられる行事です。一方で夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続き寝苦しい日々かつづきます。睡眠をしっかりとるこができない、または冷房により体が冷えてしまい、朝起きるとだるさを感じるのもこの頃です。いわゆる夏バテという状態です。この季節に「甘酒」が売られていたのも夏バテ予防のためだといわれています。発酵食品でもある「甘酒」は、お腹の調子も整え、免疫力を高めるためにもおすすめの食品です。

 

「枝豆」

枝豆は大豆が未熟なうちに収穫したもので、昔は枝についたまま販売されていたことから「枝豆」と言われるようになりました。未熟な状態であっても大豆の栄養は含まれています。特に糖質の代謝に必要なビタミンB群が含まれているため、アルコールのおつまみにとしてはとても良い組み合わせです。さらに緑色をしていることから、葉酸が多く含まれているので、妊婦さんや貧血の方へおすすめしたい野菜です。最近は冷凍の枝豆が多く出回っており、年中食することができるようになりました。しかし生の枝豆は今が旬。枝豆を美味しくゆでるには、塩の量と時間がポイントです。塩の量は茹でる水の1Lに対して40g、つまり4%の塩分濃度が適しています。その半分の量を洗った枝豆にふりかけて、よくもみこみます。鍋にお湯をわかして、残りの塩と塩もみをした枝豆をそのまま入れて3分茹でます。以外に皆さん茹ですぎているのではないでしょうか。そしてもうひとつポイントがあります。それは、ザルにあげてから水にさらさないこと。余熱でふっくら美味しい枝豆が出来上がります。

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【e-gohanおすすめレシピ】枝豆と冬瓜のスープ。詳しいレシピは⇒こちらから

「ピーマン」

ピーマンは唐辛子の仲間でカプサンチンという辛味成分を含まない野菜です。カロテンはトマトと同じくらい、ビタミンCはレモンより多く含まれているので免疫力を高め夏風邪の予防にもおすすめです。ピーマンも未熟な状態で収穫した野菜で、そのまま熟すと赤色になります。赤色のピーマンは抗酸化作用も高くなり甘味も増します。なかなか店頭で赤いピーマンを見かけることが少なくなりましたが、家庭菜園で作っている人はその味を楽しんでいただきたいと思います。ピーマンは栄養価が高いとわかっていても独特の香りが苦手という方もいらっしゃいますね。その香りは熱に弱いという特性がありますので、サッと茹でる、油で炒めると良いでしょう。油と一緒に摂ることでカロテンの吸収がよくなります。

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【e-gohanおすすめレシピ】赤ピーマンの冷製スープ。ピーマンの甘みが感じられる色鮮やかなスープです詳しいレシピは⇒こちらから

 

「ゴーヤ」

ゴーヤは沖縄地方の呼び名で、古くから「苦瓜」という言葉でよばれていた夏野菜です。なんといっても独特の苦味が特徴ですね。「モモルデシン」といわれる苦味成分は消化を促す働きがあるので食欲がない時はおすすめの野菜でもあります。カラダに良いからといって一度にたくさん摂りすぎてしまうと、胃液がたくさん分泌しすぎてしまうので注意が必要です。また苦味成分だけではなくビタミンCや鉄も多く含まれています。鉄の吸収にはビタミンCが欠かせない組み合わせでもあります。苦味成分をぬくには、切ってから水にさらすと良いのですが、ビタミンCも一緒に抜けてしまうので、ほどほどにすることが大切ですね。ゴーヤチャンプルは代表的な料理の一つ。卵や豆腐を入れることで、たんぱく質も一緒に摂取ができますから、免疫力アップにはおすすめです。

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【e-gohanおすすめレシピ】ゴーヤのバルサモ・ビアンコ和え⇒こちらから

 

「エシャロット」「エシャレット」

らっきょのような形をしたエシャロットは、根らっきょとよばれて親しまれてきました。日本ではエシャロットとよばれていますが、海外では「エシャレット」といわれ、エシャロットは小さな玉葱のことをいいます。日本ではあまり馴染みがないのですが、フランス料理ではドレッシングやソースには欠かせない野菜でもあります。エシャロットもエシャレットも硫化アリルのアリシンといわれる機能性成分が含まれています。ビタミンB1と一緒に摂取することで疲労回復が期待できます。豚肉と一緒にいためるのは良いですね。エシャレットは生のまま味噌をつけて食べることが多いと思いますが、これも味噌に含まれるビタミンB1と一緒に摂取できます。エシャレットの茎の緑色の部分は、細かく刻んで炒め物や薬味としても利用ができます。

エシャロット

 

「すいか」

夏といえばすいかのイラストが登場するほど私たちの生活に馴染んでいるすいか。すいかといえば真っ赤な色に特徴がありますが、この赤色はトマトと同じ「リコペン」の色素です。もちろんカロテンも含まれていますから、喉や鼻の粘膜を守るはたらきがあります。カリウムも多く、利尿作用もあることから、むくみやすい人にはおすすめの食材。そして夏におすすめしたい理由として「熱中症対策」があります。すいかは水分がとても多く、ビタミンやミネラルも含んでいます。塩を少し振って食することは、汗と一緒に出てしまったナトリウムも補給することができます。カフェインも含んでいないので、お子さんにも安心した水分補給の一つといえましょう。そのまま食しても美味しいのですが、水分が多いためスムージーとしてもおすすめです。

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【e-gohanおすすめレシピ】ペンギンあいりさんのすいかフローズンジュース。詳しいレシピは⇒こちらから

 

「うに」

高級食材の一つでもあるうには、高カロリーのイメージがありますが、実は低カロリー、高たんぱく質の食材でもあります。オレンジ色の色素はカロテン。野菜や果物に含まれているカロテンよりも肉や魚に含まれているカロテンは体内での吸収率が高いのが特徴です。そして葉酸も多く含んでいることから、妊婦さんや貧血の方へはおすすめしたい食材でもあります。不足しがちな亜鉛などのミネラルも含んでいますので、美味しく味わっていただきたいと食材です。

うに

「あなご」

お寿司の食材として食する機会が多いあなごの旬は夏。ビタミンAは魚の中でもトップクラス。紫外線の多い季節にビタミンAの多い食材は嬉しいものですね。喉や鼻の粘膜を守る働きもあり、さらにたんぱく質も一緒に摂取ができるため、免疫力を高めるためにはおすすめです。油はうなぎよりも少ないので、さっぱりと食することもでき、EPAやDHAといった脂肪酸も摂取することができます。お寿司意外にもきゅうりと一緒に和え物にしても夏にはおすすめの食べ方です。

あなご

 

(文:デザイナーフーズ株式会社)

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