秋分

秋分

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、秋の気配が感じられるようになりました。
暦の上では立秋から立冬までが秋でとなります。秋分はその中間にあたり、昼と夜の長さがほぼ同じになり、それ以降は秋の夜長に向かいます。ほっと一息つける過ごしやすい気候になりましたが、夏の疲れやエアコンによる身体の冷えから体調を崩しやすい時でもあります。
また、空気がどんどん乾燥する季節に向かいますので、体を潤す食材を食べましょう。大根、レンコン、山芋、ナシ、白キクラゲ、白ゴマなどの白い食材は、体を潤す働きのものが多いのでおすすめです。

特にナシは肺を潤す食材の代表で、咳止め効果もあります。生でいただいても良いのですが、ナシと白キクラゲを軟らかくなるまで煮て、ハチミツで甘さをプラスしたものをデザートにしてはいかがでしょうか。

また、栄養学的に粘膜を強くするのは、ビタミンAやカロテンです。色の濃い野菜や果物を意識的に取って、体の内側から強くしていきましょう。免疫力が高まり、風邪などの感染症にかかりにくくなります。

 

「栗」

ホクホクとした食感でほんのりとした甘みのある栗は、秋を代表する食材です。
栗の主成分は糖質で、ブドウ糖やショ糖を含むので甘みがあり、消化吸収がよくエネルギー源として役立ちます。
更に免疫力を高めるビタミンCのほか、エネルギーの代謝をスムーズにするビタミンB1、腸内環境を整える働きがある食物繊維などの嬉しい栄養が多く含まれています。
栗に含まれるビタミンCは、でんぷんに包まれているため、焼き栗や栗ご飯にしても加熱による損失が少なく、ビタミンCの栄養をしっかり摂ることができます。
また、渋皮に含まれるタンニンはポリフェノールの一種で、老化を引き起こす活性酸素を除去するほか、皮膚の保護作用があります。
ビタミンCとの相乗効果でシミやしわの予防、アンチエイジングなどの美肌効果など女性に嬉しい働きが期待できます。
なかなか渋皮まで食べにくいですが、渋皮煮にすると美味しくお召し上がりいただけます。冷凍保存もできますので、大きくしっかりとした栗が手に入ったときにおすすめです。

栗を使ったe-gohanレシピは⇒こちらから
【e-gohanおすすめレシピ】秋の定番栗ごはん。手軽にクリステルで炊きます⇒レシピはこちらから

 

「椎茸」

きのこの定番である椎茸は、天ぷらや煮物、炒め物など様々な料理で活躍をします。
低カロリーで食物繊維が多く、腸の運動を助け便秘の解消につながります。また、腸内細菌を育て菌叢が整うことで、免疫力アップにも。
日光に当てることで、ビタミンDが増えます。料理に使う前に少し太陽光に当てるとよいですね。干ししいたけは袋のままでよいので、少し光にあててから保存することをおすすめします。
椎茸は油で調理することによりおいしくなり、ビタミンDの吸収が良くなります。またカルシウムを含む食品(乳製品・こまつな等菜類)と一緒に摂ることで吸収率を高めます。
最近注目をされているβ-グルカンは、免疫細胞を活性化させる働きがあります。

椎茸を積極的に摂り入れ夏の疲れを回復し、冬に備えましょう。

椎茸を使ったe-gohanレシピはこちらから
【e-gohanおすすめレシピ】きのこのスープ。にんにく、トマト、ラウデミオがきのこの風味を引き立てます。⇒レシピはこちらから

 

「松茸」

松茸の芳醇な香りは消化酵素の分泌を促す働きがあります。
収穫から日が経つとすぐに味や風味が落ちてしまうので、購入したらすぐに食べるのがおすすめです。保存する場合は乾燥しないよう、湿らせたキッチンペーパーなどに包みましょう。
松茸は香りや風味が特徴的ですが、低カロリーで栄養素もしっかり含んでいます。
骨や歯の健康に欠かせないビタミンDや肌や粘膜などの健康を保つナイアシンを含むので、乾燥しやすい方におすすめの食材です。
さらに、不溶性の食物繊維も含むので、腸内環境を整えて、免疫力アップも期待できます。
松茸は水で洗ってしまうと香りが落ちてしまいますので、調理する直前に下ごしらえをおすすめします。国産をはじめ海外の松茸も店頭に並ぶようになりました。中国・韓国産のものは国産の松茸によく似ていますが、北欧の松茸は白っぽいのが特徴で品種も異なるものです。バターソテーやシチューなどにおすすめです。この季節ならではの松茸の風味や香りを思う存分に堪能して、素敵な秋にしましょう。

秋の味覚、松茸

 

「するめいか」

するめいかは高タンパク低脂質、うま味成分も多く少量で満足感が得られるので、ダイエット中の方でも安心して食べられる食材です。
タウリンや亜鉛といった重要な栄養素も豊富に含まれ、様々な調理方法で食べることができます。お酒のおつまみにいかをカレー粉で炒めてはいかがでしょうか。タウリンは肝機能を助ける働きがあります。カレーの香辛料であるターメリックに含まれる「クルクミン」も胆汁の分泌を促し、肝機能を強化する働きがあるため、効果倍増が期待できます。
するめいかは冷凍保存にも向くので、積極的に食事に取り入れてみましょう。
するめいかは歯ごたえがあるため、「消化しにくく胃もたれの原因になる」と思われがちですが、実は消化率が良いので、消化器系への負担が少ない食材でもあります。また、よく噛むことによって脳の働きを活発にすることが注目されています。

するめいかを使ったe-gohanレシピはこちらから
【e-gohanおすすめレシピ】いかの和風ハンバーグ。バーミックスM300で、いかをなめらかなすり身に⇒レシピはこちらから

「セージ」

セージは強い抗酸化力をもち、身体の老化を抑え、いつまでも若々しく保つ効果が気体できるハーブ。
古くから薬草として使われており、ソー「セージ」という名前からも分かるように、ソーセージの香辛料として馴染み深いハーブです。
また、抗菌・抗ウイルス作用を持っている為、セージティーでうがいをすると風邪や感染症の予防になるといわれています。
鼻に抜けるさわやかな香りは食欲を刺激して、消化を助ける働きもあります。
ハーブティーにして飲むと全身の血行がよくなるので、疲れ気味の方におすすめです。また、全身に血液がめぐることで免疫力も高まりますね。
肉料理の香り付けや、臭み消しとして使われ、豚肉との相性は特によいです。
スペアリブやミートローフのようなかたまり肉の料理には、生の葉をつけてオーブン焼きにすると美味しくなるので、ぜひお試しください。

セージ

 

(文:デザイナーフーズ株式会社)

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